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令和7年度ESAT-J YEAR 3 直前対策 採点基準と動画形式の変更に注意

  • 執筆者の写真: 自分塾 室長 北岸
    自分塾 室長 北岸
  • 11月22日
  • 読了時間: 5分

11/23(日)、東京都のスピーキングテストESAT-J YEAR 3が行われます。

各会場で、タブレットに向かってスピーキング行う形式の英語試験ですが、昨年の令和6年度と今年度のサンプル問題、採点基準については変更はなく、昨年の過去問題やサンプル問題を参考に練習をしていけば問題ありません。


ただし、令和5年度以前の問題と採点基準と、今年度の問題、採点基準は大きく異なります。様変わりしたといってよいでしょう。少し古い対策教材を使っている場合などは注意が必要なため今一度採点基準の変化と、各パートの注意点についておさらいしておきましょう。


1,採点基準の変化

昨年の令和6年度、7年度基準と、令和5年度以前の採点基準は大きく異なります。


簡単に言うと、「伝われば単語でもよかった令和5年度以前」から

、つまり主語と動詞があるまとまりのある文章で答える必要がある令和7年度基準

に大きく基準が変わりました。


また、各項目の細かい採点基準が公表されたため


Part A:30秒の「短さ」を体感しておく

Part A の音読は「準備30秒+録音30秒」と時間がはっきり決まっており、録音時間30秒は想像以上に短く感じます。​​

令和7年度基準にあって、令和5年度基準にない項目が「読む速さ」です。

遅かったり不自然な間があったりすると、30秒以内に読み終わらない可能性が高いです。

自分の読むペースで30秒に間に合うのかどうか、かならず確かめてみてください


令和6年度からは、タブレット画面の下部に経過秒数がカウント表示されるようになっているため、この「秒数カウント付きの画面」に慣れておくことがとても重要です。​​


必ず公式の体験動画やサンプル問題の動画を使い、「画面のデザイン」「カウント表示」「効果音のタイミング」に慣れたうえで音読練習をしましょう。​​


発音、強勢、区切る場所、等に関しては通常気を付けるべきところをおさえておきましょう。



Part B:単語ではなく「文」で答える時代に

Part B は「質問に答える4問+自分から質問する1問」で構成され、回答時間は1問あたり15秒以内です。​​

令和5年度以前では、「単語でも伝わればOK」という基準でしたが、

令和7年度の採点基準では「主語+動詞のある文で答えられているか」が明確に求められており、単語や語句だけの答えは評価基準が下から二番目(PreA)となっています。


また、Part B でも Part A 同様に「発音」「強勢」「間の取り方」など音声面が観点として含まれており、聞き手にとって聞き取りやすい英語であるかが重視されています。

令和5年度以前では、partBにおいては音声面での評価はありませんでした。これも大きな変更点です。


Part C:4コマに「5つのポイント」があることを意識

Part C は4コマ絵を見てナレーションする問題ですが、実は「4コマ中に押さえるべきポイントが5つある」という構成になっています。​

5つのポイントをすべて英語で伝えようとすると、どこかのコマで2文以上話す必要がある点に注意が必要です。​


採点基準では「4コマすべてを説明できている」「少なくとも2コマ以上を説明できている」など、どれだけのコマをカバーできたかが段階的に示されています。​


「単語だけ」ではなく「文で伝える」ことが原則として書かれていますが、すべてのコマをきれいな文で話すのが難しい場合は、まず「全コマについて何かしら英語で触れる」ことを優先して構いません。​


さらに、Part C ではコマとコマをつなぐ表現も評価対象になっています。

Then, After that, So, And, But などの接続詞

he, she, they などの代名詞

これらを使うことで「ただの箇条書き」から「ストーリーらしい流れ」にレベルアップします。​


また、冒頭に使うべき表現が指定されています。

Last week, など過去の時制を表す語句から始まる形式なので、見落としがないように気を付けましょう。​これも令和5年度には無かった形式で、追加要素です。


Part D:「質問が画面表示あり」をフル活用し、意見+理由・具体例を2つ以上

Part D では、令和6年度から「放送中に画面に疑問文とポイントが表示される」形式になりました。​​放送される英語音声をすべて聞き取れなくても画面に表示される疑問文(What〜?/Why〜? など)と、考えるべきポイントの英語を読み取れば、内容を把握しやすくなっています。​​


放送時間とその後の準備時間(60秒)をフル活用し、画面を見ながら「自分の意見」「理由」「具体例」をメモにまとめる習慣をつけましょう。​​


採点基準をよく読むと、「効果的な理由」「具体的な例などの補足情報」があることが上位評価の条件として明記されており、最上位では理由2つ、または理由1つ+具体例1つなど、合計2つ以上の補足情報が必要であることが分かります。​


また、接続詞の使用も評価のポイントです。

Because + 文, For example, Also, So など、「理由」や「具体例」「追加情報」を示す語をしっかり入れることで、内容的にも採点基準的にも有利になります。​



まとめ:最新の画面仕様と採点基準に合わせた塾での指導

令和6・7年度のESAT-J YEAR 3は、画面の仕様や表示内容、採点基準の細かさなど、令和5年度以前とは注意すべき点が増えています。​


Part A:秒数カウント付き動画を必ず使い、本番と同じ30秒感覚を身につける。

Part B:必ず「主語+動詞のある文」で答え、発音・強勢・間も評価されることを意識する。


Part C:4コマに対して5つのポイントがあることを理解し、全コマを何らかの英語でカバーしつつ、接続詞や代名詞でストーリー性をつける。できれば「文」で答える


Part D:画面表示を読み取り、意見+理由・具体例を2つ以上、Because, For example, Also などの接続詞を用いて整理して話す。


かなり省略した内容ですが、学校で旧基準の指導を受けた生徒さんもいたようなので令和7年度基準のポイントだけでも押さえておくとよいでしょう。



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