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都立模試 VもぎとWもぎ どちらを受けるべきか②2023/6更新

執筆者の写真: 自分塾 室長 北岸自分塾 室長 北岸

(2023年)に限っていえばWもぎは会場が先着順で決定。Vもぎは会場の希望者が多い場合、抽選制となり近隣別会場に割り振られることもある、という違いを紹介しました。


といったものの、VもぎとWもぎの試験や生徒の試験結果、過去問集などを見ると少しずつ違いを見つけることができます。その違いを知りたい方は是非お読みください。


 まずはVもぎです。Vもぎを提供する進学研究会は、中学校に対しても「領域診断問題」を提供しています。千葉県に対しても県立Vもぎ、私立Vもぎを展開しており、千葉県の私立高校等では推薦基準に使う模試をVもぎにしている学校もありますので、東京都から千葉などの私立も考えている方はVもぎを受けるほうがよいかもしれません。


テスト内容では、平均点が50点から55点ほどになることが多く、難しく感じる生徒が多いようです。(ちなみに都立入試は平均点を60点基準になるよう作られています。)

生徒によってあまりに点がとれなくて意欲をそがれてしまうこともあるので注意が必要です。


 次にWもぎです。Wもぎを提供する創育も、中学校に対して「実力完成シート」を提供しています。こちらは神奈川県と東京都に対して模試を展開しており、私立対策もぎは東京都と神奈川県の生徒が受けるテストになっています。やはり神奈川県の私立を考えている生徒はWもぎを受けるほうがよいかもしれません。


テスト内容では、過去問集の平均点を見ると5回平均で3教科平均が60点、5教科平均が56点ほどとやはりVもぎよりは平均点が高くなっています。(VもぎWもぎ共に過去問集を販売しています)VもぎよりはWもぎの方が点数がとりやすく、特に数学などは差を感じやすいかと思われます。ただし、点数が高くとも偏差値的には同様の結果が出ると思いますので、偏差値と合格目安だけを基準に見るなら変わりがないと言えます。

また、Wもぎは高校受験案内(晶文社)の偏差値・合格基準に採用されているので、受験案内を見る際にも数値のズレが少なくすむかと思われます。(しかし大学受験ほど模試によって偏差値の差は出ないので、気にしなくてもよいと思います)


また、それぞれを受けた時の特典も違います。


 Wもぎは「五科のポイントチェック」

というかなり厚めの参考書(300ページ以上)がもらえます。この参考書だけでもかなりの価値があるのではないかと思われるくらいの分厚さです。五教科の内容を広く網羅的にまとめてくれており、模試の解答にも問題ごとに該当する範囲のページを書いてくれていたりします。カラーの冊子で重要なポイントをギュッとまとめてくれているので、模試の復習はもちろん、その他の学習にも重宝すると思います。




 Vもぎは「Vアシスト」という薄い冊子(5枚20ページほど)がもらえます。

こちらはトピックをしぼって暗記項目をまとめてくれたり、実際の模試の大問での出題のされ方や解き方などを詳しく解説してくれていたりと役立つ情報が少しずつ載っている冊子となっています。塾でもこのVアシストは毎号集めて保存しています。個人的には、時代ごとの特徴や、都道府県の特色などをまとめてくれる社会のページが生徒に受けが良かったように思います。




 どちらの模試を受ける際も、結果を出すためには模試の過去問を解いておくのがオススメです。毎月出題範囲をチェックしつつ、さらには模試の傾向を知っておくことが重要です。早い時期の模試は対策をしている生徒が少ない分、対策をすれば高い偏差値がとりやすくなります。さらには出題範囲が限られているため、何月模試を受けるかによって問題の傾向も少しずつ異なります。私立の内定基準をとる目的で受ける方は過去問を購入するか、最寄りの塾で対策をしてもらうのをオススメいたします。自分塾ではVもぎWもぎ共に過去問を揃えています。対策をご希望の方は是非お問い合わせください。


 最後になりますが、模試を受ける目的は多々挙げることが出来ます。

①現時点での学力を知る。東京都の受験者の中での偏差値を知ることが出来る。

②模試・入試の雰囲気に慣れることが出来る。

③志望校が受験会場の場合は、場所に慣れることが出来る。

④入試や模試での出題形式に慣れることが出来る。

⑤入試相談に使える材料を一つ増やすことが出来る。


それ以外にも様々なメリットや目的があると思います。

受験生の方には単純に数字の良しあしだけを見て一喜一憂せず、何を目的として、何を得るのかをしっかり考えて受験することをオススメいたします。





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