今日は都立推薦入試の合格発表日でした。
当塾からは一名、推薦入試を受けていましたが無事合格の知らせを見せてくれました。
合格おめでとうございます。
合格の知らせにスマホの画面を見せてくるのはやはり時代の流れを感じますね。
推薦入試では面接、作文ともに想定したものが出て、練習したものをしっかり出すことが出来たと聞いていたので、受かるだろうとは思っていましたが、やはり知らせを聞くとほっとします。
彼は弱視という障害を持ちつつ努力を重ねてきた生徒です。
彼の苦労がどれほどか、少しの想像はできても、理解することはできません。
通常の教材では字も小さく、ルーペを使用しつつ少しずつ読み進めていかなければなりません。人よりも当然時間がかかり、見間違いなども増えてしまいます。自分が書いた字を見間違うこともあります。授業ではA4をA3に拡大した教材を使用したり、説明時も太いマジックなどを使用したり、工夫を重ねましたが、それでも本人は苦労して根気強く学習に取り組んでいたのを強く覚えています。
彼を教えることで、自分も多くのことを学ぶことが出来ました。
ユニバーサルデザインフォントなどの視認性の高いフォントがあること。視認性の高いフォントやデザイン、配色をすることは、それ以外の多くの人にとっても大きなメリットがあること。視認性とミスに強い相関性がありそうなこと。より多くのことに気付けるようになったのは彼のおかげです。
高校では新しく挑戦することも多いでしょう。
面接や作文で書いていたことはもちろん、それ以外の多くのことに挑戦してほしいと思います。
今後一層の飛躍をお祈りいたします。
北岸
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